土地代、建築工事費、診療機器設備等の初期投資が必要になります、メリットとしては土地の制約はあるにしても、ゼロからの自由ななプラニングができ、建物のデザインの差別化によって、歯科医院の存在感を出すことができます。計画としては道路から駐車スペースへの車の出入りしやすさ、及び駐車台数が1台でも多く確保できるかで、敷地に対する建物の配置が決まってきます。外観は、住宅とは少し違うイメージで、外から待合室や受付の様子がある程度に見えることなどの安心して入ることができる建物の環境づくりが必要になってきます。

『４枚の壁が織りなす変化ある外観』
冬季の北西の風と夏季の西日を防ぐ壁と、壁式構造の耐力壁としての壁が、左右上下と配置され、変化に富むファサードをつくり出しています。

『軒を抑えた横長を強調したファサード』
3つのトップライトは外観のポイントとしてデザインされ、内部診察室においては北側からのやわらかな自然光が降りそそがれます。屋根勾配なりにあがていく天井は無駄なスペースはなく、受付上部は吹抜、ユーテティー、上部は小屋裏収納と空調設備のスペースとして有効利用がされています。

『円弧と三角刑で構成されたシンボリックな外観』
『円弧と三角形で構成されたシンボリックな外観』
鉄骨筋違工法で構築された骨組はデサインへと展開され、リズミカルなファサードはスカイラインへととけ込み、夜には間接照明により天井が浮かび上がります。

『変形敷地より生まれた片上がりの伸びやかな大屋根』
県北に位置する地域診療をめざすこの建物は、1.8Mグリットの木造骨組から構成されることで、秩序と連続性をもつ内部空間となり、また筋違を鉄筋のたすき掛けとすることで強度と軽快感をつくり出しています。