バタフライハウス／中国新聞 ちゅうピー住まいるに掲載


羽ばたく屋根、軒下から光を取り組む
名付けてバタフライハウス。まるで空に向かって羽ばたいているような屋根だ。岩国市のKさん夫妻は今年3月、眼下に小瀬川がながれる山あいにそんなユニークな木造平屋を完成させた。『自然の眺望を楽しめるのはもちろん、スタイリッシュで遊び心のある家にしたい』と、建築家の土居郁夫さん（廿日市市）に設計を依頼。土居さんは川に面した南側に全面ガラス張りの居間を置き、景観を内部に引き込むプランを形にした。V字型の屋根は個性を表現するでけでなく、採光性を高め狙いがある。というのも、敷地西側と東側は建物が隣接。両サイドを壁で覆うとともに、外部からの視線が届かない軒下約70センチをガラス張りにすることで、プライバシーを守りながら、光を取り込めるよう工夫した。『日中は居間の窓を開け放ち、川のせせらぎやさわやかな風を満喫。夜は軒下のガラス越しに月の眺めを楽しんでいますよ』と、kさんは目を細める。毎日をリゾート気分で過ごせる住まいになった。