コートハウス2/中国新聞 マイスタイルに掲載
自然光を取込み季節感を楽しむ家
コンクリートの壁に木のむくもりをプラス。廿日市市のHさん一家は、そんな2階建てを完成させた。設計は建築家の土居郁夫さん(同市)周辺には住宅が立ち並んでおり、住まいの空間にゆとりをもたせるため正方形の建物の南東側4分の1を2層の中庭にし、格子状の木製ルーバーで覆った。建物は、中庭に接する面をガラス張りとしたほか、壁に囲まれた3面も屋根との境目に幅50cmの細長いガラス窓を巡らせている。壁から屋根が浮いたように見えるが、このすき間から2階20畳の居間に柔らかな光が差し込む。まさに自然光による間接照明だ。『雨の日も室内は明るい。ルーバーが目隠しになるので中庭側の窓は、カーテンを開け放してておけます』とHさん。
間取りは1本のケヤキを植えている。これからの季節、Hさん一家の楽しみは『赤く染まったケヤキを眺めながら、テラスで食事すること。光、風、木、と自然の豊かさを体感できる住まいだ。
壁と天井の境目をガラス窓にして自然光を取り込む。床にはパインのムク材を使用し、安らぎを演出(2F居間)状の木製ルーバーで覆った2階の中庭を設計。2階部分はテラスとして使用している。
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