震性・遮音性・耐久性が高く、長く安心に暮らすことのできるコンクリート造住宅は、木造や鉄骨の家と異なり、存在感のある壁面、なだらかな曲線等、表現できる幅広いデザインが表現できます。特にコンクリート打放しは、コンクリート独特の素材感とコントラストがとても美しく、個性的で特異な空間をかもしだし多彩な外観を造形します。
計画に関しては、コンクリートの閉鎖的、重厚感をやわらげるように、混構造等、壁の配置に考慮しています。

『コンクリートの壁が織りなす家』
敷地は広島市の中心地に位置し、東側が10M幅の交通量の少ない道路に接しています。30年前台風19号の恐怖を経験したことでクライアントは建築の強度、耐久性からコンクリ−ト構造の住宅にこだわりました。道路面に1台分の駐車スペースを取り、残りのスペースで狭いなかでも中庭を取り入れたプラン。外観はコンクリートの打放しの壁が素材感と重量感をだしています。

『階段室が光庭の家』
道路面からは細長く奥が広くなった変形の敷地で、南側に4階建のマンションが建ち、採光がのぞめない環境化での計画です。建物の真中の階段上部をトップライトにすることで、自然光を3階.2階.1階へとみちびき、リビング.ダイニングは1.5層分の吹抜けとすることで、開放感のある空間となっています。

コンクリート打放し住宅『細長い敷地に建つ二世帯住宅』
この建物は極端な細長い変形敷地に建つ2世帯住宅です。建てられる細長で末広がりの箱の中央をパブリック、両端をプライベートゾーンの3分割したその間を、中庭、階段（光庭）でつないだ構成となっています。

『月見台に上がる階段がある家』
敷地の南東を中庭とし、残りのスペースを建物とする配置としています。リビング、ダイニングは建具を両引込みにするとで光.風.緑の自然を取込む中庭と一体化され。また中庭から車庫上部を経て屋根上部のデッキに上がることが出来、夏にはご主人の要望だった宮島の花火を見ながらバーベキューをされています

『自然と対話する中庭』
正方形の建物の南東１／４をコートにすることで内外に、光.風.緑の自然が感じられる空間を創りだそうと試みました。コンクリート面から鉄骨によって持ち上げられた屋根との回りのハイライトからは、リビングにやわらかな自然光が降りそそがれ、夜には間接照明によって天井を浮かび上らせています。

『グレーチングで縦横に広がるシンプルな中庭』
鉄筋コンクリートと鉄骨の混構造からなるこの建物は、中央3本の鉄骨柱が1階から2階へ突き抜けることで、内外の領域に開放感と連続性がもたらされ、内部の建具は引戸とし空間の1室化がはからています。中庭は木製ルーバーと1階から2階へ伸びるケヤキが融合し、柔らかさと風が感じられる空間をつくり、床をグレーチングにすることで、1階アトリエには柔らかな自然光が降りそそがれています。

『歯科医院兼用住宅』
構造は1階（診療所）をコンクリート造、2・3階（住居）を鉄骨造とし、建物の重厚かつ軽快感を表現しています。台所、食堂（2階）、書斎（3階）の縦空間は、引込戸によって仕切れることと、庇によってガラス面への直射日光が防がれることで熱負荷の低減がはかられ、プライバシーを保ちながら外観を内部に反映しています。