コートハウス３／リクルート 広島の注文住宅に掲載掲載



中庭を囲むコの字の間取りは機能的な動線で住みやすい
『動きやすくてコンパクトな、マンションのような一戸建て』『広くなくてもよいから、採光と通風の良い気持ちのいいリビング』と、家を建てるにあたってMさんは希望した。夫婦ともに仕事をもちながら、毎日家事や、育児をしていくため、キッチンや洗面スペースの動線は最小限にして、日々の家事負担を軽減できる設計に。その結果、リビングを中心とした中庭を囲むワンルーム風の平屋建てが完成した。『リビングにいれば、中庭を通して全体が見渡せるから、家族が常に互いの存在を感じられます。リビングが廊下代わりにもなっているせいか、常に家族が顔を合わせられる。だから結局みんなリビングに集まってしまいます。子供も宿題はいつもここですませちゃいますね』とMさん。軒下に設けられた明かり取り窓によって、夕方の遅い時間まで照明をつけずに済む。お気に入りのリビング空間にお気に入りの家具。あまりの居心地よさに、休日も家で過ごすことが多いそう。床はむくのスギ材。素足で過ごせる季節の心地よさはもちろん、真冬も快適という。『床暖房をいれたので、もしかするとむく床材は変形するかもしれないと設計担当の方に言われたんですが、それも『家の味』になっていいかなと思っています。家は自分にとって身の丈が一番。リラックスできる空間であることが大切です』と話す。

The Owners Best Angle
窓いっぱいに遮ることのない緑
リビングの大きなソファに座って窓に目をやると、近くの山々の緑が窓いっぱいに見える。周囲を住宅に囲まれた住宅にいながら、遮るもののない贅沢な景色に、心が安らぐというMさん。お気に入りの景色だ。

Another EYE 　編集者のこぼれ話
ひの当たる場所でほがらかな休日を
今回の特集テーマは『絶対、リビング主義』。個性的なリビングを持った３邸を訪れました。なかでも印象に残っているのが広島市佐伯区のM邸。中庭を中心にしたコの字の間取りに、光とあふれていました。取材当日はとても暑い日だったのですが、ほとんど不快感はなく、気持ちのいい時間をすごさせていただきました。ふと、自分が家を建てるときは一番日当りのいい場所をリビングにして、休日はそこでノンビリと過ごしたい、と思いました。みなさんの理想のリビングは見つかりましたでしょうか？